小豆島いちご通信 減農薬の取り組み
暖かった10月もようやく気温が下がってきて、平年並みかやや低い気候になりました。イチゴにとっては2番花の分化期でもあるので、気温が下がってくれてホッとしています。観察圃場ではパラパラと開花も始まってきました。来週中にはだいぶ咲いてきそうです。
さて、今年も天敵放飼の時期になりました。イチゴにとってとても悩ましい害虫であるハダニ。そのハダニを食べてくれる天敵(チリカブリダニ、ミヤコカブリダニ)をビニールハウスの中に入れました。ハウス内に生態系を作って、害虫被害を軽減、防止する技術です。小豆島いちご部会では平成13年から全生産者が天敵を導入するようになりました。
こちらはハスモンヨトウ(蛾)のフェロモントラップ。
名前の通り、オスをおびき寄せる香りを出して捕まえる罠です。圃場周辺でのハスモンヨトウの発生状況の予察と同時に物理的に捕まえることで被害を軽減させる技術です。
その他にも一部の生産者ではUV-B(紫外線B波)を照射して、病害虫の発生を抑える技術やバチルス菌等の微生物を利用して病気の発生を抑えるなど様々な方法を取り入れて減農薬に努めています。