美味しさの秘密
小豆島いちご部会の生産者は全員が「高設栽培」を採用しております。平成8年に香川大学、香川県青果連、県等が中心になって開発された栽培システムで、部会でも試験栽培をしてきました。
高い位置からイチゴがぶら下がっているので「空中栽培」とも呼ばれます。実が土と接触しないため、衛生的で、傷みもでません。また、実の表も裏も日光が当たりしっかりとした果肉になります。季節によって前後しますが、できるだけ完熟出荷を目指しております。
温度、日照、二酸化炭素等、いろいろなセンサーがビニールハウス内に設置され、コンピュータで環境を制御しております。
また観測されたデータは記録されており、PC、スマートフォンからいつでも確認でき、生産者間でデータを共有し、よりよい栽培環境を作り出せるよう分析を進めています。
イチゴは1週間に1枚程度新しい葉が出てきます。その度に古い葉を取り外します。
常に葉の数を管理することによって、空気の通りがよくなり病害虫予防になります。また、株元まで日光が当たるため健全な新葉を育てます。
イチゴは放っておけばたくさんの花が咲きます。
花(実)の数を調整(摘花、摘果)することによって残ったイチゴをより大きく、より甘く育てることができます。
収量よりも、味と品質を追求しております。
イチゴ栽培に農薬は不可欠なものだと思いますが、できることならばできるだけ使いたくはありません。
小豆島いちご部会は全生産者がフェロモントラップや、天敵を利用した減農薬栽培に取り組むと同時に、
害虫や病気の発生しにくい環境作りも含めて総合的に管理していく総合防除(IPM)に取り組んでおります。