小豆島いちご通信10/26
定植してから1ヶ月が過ぎました。
好天に恵まれ、モリモリと育っています。
株元では1番花の開花ラッシュを迎えています。
この花で11月下旬くらいには収穫を迎えられると思われます。
綺麗なイチゴを育てるために欠かせない相棒、ミツバチもハウスにやってきて、毎日せっせと受粉作業を頑張っています。これから半年間よろしくお願いします!
小豆島いちご通信 減農薬の取り組み
暖かった10月もようやく気温が下がってきて、平年並みかやや低い気候になりました。イチゴにとっては2番花の分化期でもあるので、気温が下がってくれてホッとしています。観察圃場ではパラパラと開花も始まってきました。来週中にはだいぶ咲いてきそうです。
さて、今年も天敵放飼の時期になりました。イチゴにとってとても悩ましい害虫であるハダニ。そのハダニを食べてくれる天敵(チリカブリダニ、ミヤコカブリダニ)をビニールハウスの中に入れました。ハウス内に生態系を作って、害虫被害を軽減、防止する技術です。小豆島いちご部会では平成13年から全生産者が天敵を導入するようになりました。
こちらはハスモンヨトウ(蛾)のフェロモントラップ。
名前の通り、オスをおびき寄せる香りを出して捕まえる罠です。圃場周辺でのハスモンヨトウの発生状況の予察と同時に物理的に捕まえることで被害を軽減させる技術です。
その他にも一部の生産者ではUV-B(紫外線B波)を照射して、病害虫の発生を抑える技術やバチルス菌等の微生物を利用して病気の発生を抑えるなど様々な方法を取り入れて減農薬に努めています。
定植から20日が経過しました。
小豆島は相変わらず暑い日が続いていましたが、今後急激に気温が下がってきそうです。
落差が激しいので風邪を引いたりしないように気を付けましょう。
いちごは、育苗時の古い葉も残り2枚程度。定植後に展開した大きな葉がメインとなってきました。あと10日ほどで見違える姿になると思います。
そして、株元には蕾が見えてきました。定植後の暑さで心配していたのですが、日に日に確認できる蕾が増えてきて、ホッとしています。
まずは一安心といったところなのですが、これからどれだけの割合で蕾が上がってくるかで年内の収穫量に大きく影響してくるので、まだまだ要観察です。
この時期、害虫の活動も非常に活発です。香川県病害虫防除所の病害虫発生予察でも、アブラムシ、ハスモンヨトウ等、例年よりもやや多いとなっています。貴重な新葉、蕾を食べられてしまわないように気を付けましょう。
育苗に使っていたトレーも消毒、洗浄が終わりました。来年使う時まで倉庫にしまっておきます。